ミソラノオト

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『ネコメンタリー 猫も、杓子(しゃくし)も。「角田光代とトト」』
という番組を見た。
とっても良かった。

なかでも番組内で朗読された『任務十八年』が
とても良くて
猫と、いや、命あるものならなんであろうと
生活するってこういうこと
命が出会う不思議
ふれあってしまったことの愛しさがあふれた話でした。

『任務十八年』で検索すると全文出てくるので
是非見てみてください。
出来るならこの番組の動画があればいいのにな。
戸田恵梨香さんの朗読もとても素敵だった。


この番組で猫が恋しくなり
本棚から猫の本を取り出してみた

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「作家の猫」シリーズ (他の作家のおやつ、作家の家 もおもしろい)

このあたりは有名な作家と猫写真かも

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室生 犀星
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大佛次郎


ほかにもいろんな猫との生活がたくさん。

どの写真も気取った感じはなく
いつのまにか猫がするりと生活に入り込んできたような気軽な感じと
作品とは印象が違う作家の姿を感じられるのも興味深い


そういえば、と
自分は大人になってから猫と一緒に撮った写真が無いことに気がついた。
子どもと猫、猫とナニカ、みたいなのはあるけど
猫と私、は無い。
思い出せるだけで1、2枚あるかないか

撮ってくれる人がいなかった、といえばそうだけど、
多分、己の姿を残すのが嫌で撮らなかったんだろう。
いま思えば己の多少の不細工さなどどうでも良かったのに。
くだらない。
いつまでも一緒にいれるわけでは無いのだから
もっと沢山一緒に写真を撮れば良かった。


もちろん記憶のなかには沢山の映像があるけれど
それでも残るものが恋しくなる、というのは
年を取ったのかもしれない。
さよならが増えたからかもしれない。





つれづれ

寝てばかりいる

寝ては起き、
ご飯の支度をし、また寝て
また起きては さっと買い物に行き
また寝る

3月からあまり寝ていなかったから
それを取り戻すかのように
取り消すかのように
寝てばかりいる

生活の円グラフを書いたら睡眠でシマシマで
ちょっとおかしいのかもしれない


欲なんか失せたと思ったけど
通りかかった阿佐ヶ谷で小学生に朝顔の苗を貰って
これを育てよう、と欲がわいた

これを育てて、大きく窓辺にはわせよう。
花が咲いて、種が取れたら
お礼の手紙を小学校に出そう

そのときの私は寝てばかりじゃありませんように


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運動会にて

前回の
私とあなた(息子)は別人ですよ、の別バージョンな話。




運動会でリレーを見ていたとき、
選手のなかにぽっちゃりした女の子を見つけました。

(あら、ぽっちゃりしてるけど、
 リレーに出るってことは意外にも足の速い子なのかしら)

と思ってみていると、
思ったとおりのゆっくりさ。
競技は希望制のはず。どうしてリレーを選んだの!?
というぐらいのゆっくり

波から外れた後ろの方で
苦しそうな顔をして走っているその子を見ていると
走るのが遅かった子どもの頃を思い出し、
いたたまれなくなってしまった。


夜、息子に何気なく聞いてみると
その子は他の競技を希望していたけれどジャンケンで負けてしまい
リレーしか出るものが無かった、とのこと。

えー!でも練習してたらこの子遅いな、大変そうだな、
って思うじゃん。
じゃあ私と交換しよう、とか誰も言い出さないのかね!!

と言うと、いや、だって練習してたし、と息子。


私は引き続き自分と重ね

思いやりがないね!誰かかわってあげたらいいのにさ!
お母さんは自分を見てる気持ちになって
もう変わりにお母さんが走ってやりたいくらいだったよ!

とオーバーヒート。
実際に私が走ったらあの子以上に遅いだろうけれど、
それでも私が変わってあげたかった。


そして後日。

息子が運動会のあとに撮った集合写真を
持ち帰ってきた。

心をひとつに!と書かれた黒板を背に
泥で汚れた体操着を着た子たちがニコニコと笑ってる
可愛らしい写真。

その中にあの女の子。

あの女の子もみんなと一緒にニコニコしてる。
運動会楽しかったんだねーって顔で笑ってる。

それを見て ぐっときてしまった


・・・悪かった。
オバちゃん、悪かった!!
勝手にあなたを可哀想な子にして申し訳なかった!
あなたはちゃんと自分の運動会を楽しみ、全うしたのだな!?

足が遅いのが恥ずかしくて、悲しくて、つらかったのは私。
過去の私で、あなたではありません。

そんなこともわからず、重ねて、怒って、可哀想に思ってごめん!

私は私
あなたはあなただ

そして、
しんどい思いばかり引き出しから出してしまうこともあるけど、
私だって、運動会で楽しい時間だってあったのだ。
・・すぐには思い出せないけど。
でも「そうだよ、あったに決まってるじゃん。」な気持ちがわいてきて
目の前を明るく拓いてくれた。


なんだろうかね、
子どもの行事は揺すぶられることが多いな。
私のなかも盛大に走った運動会でした。


大漁旗

先日のものすごーく暑かった日、
息子の運動会がありました。

あら、アラブですか?ってぐらいの重装備で行ったけど
校庭の照り返しでやはり日焼けは免れず・・無念



何週間か前から運動会の練習をしていて、
息子が
「足早いって言われたんだー」と
ホクホクと言うのを へー!と聞きつつ
内心では(いやいやいや!そんなわけあるめえ!)
と思っていました。
だって、幼稚園のときも小学校のときも
ビリに近かったもの。

我が子の足の遅さは私譲り。期待しておりませんのでおかまいなく、
と、日除けのタオルかぶって生ぬる〜くリレーを見ていたら
まさかの息子がダントツ1位!!
甘く見すぎて、カメラすら構えてなかった!!残念!


それを見て改めて、
息子って、私とまったくの別人なんだなあ
と面白かったのです。


そんなの当たり前でわかってはいたものの、
中学生になって勉強だなんだと忙しくなってくると

「〜しないと後が大変になるよ、お母さんがそうだった」

と、自分の経験と重ねてあれこれ言うことが増え、
そのたび
(私はそうだったけど、この子もそうなるとは限らないのに)
とモヤモヤしていたのです。


でも、リレーでひゅんひゅんと走る息子を見ていたら、
なんだか、
あなたはあなたでがんばれ!
いろいろ試して、自分の思うように行ったらいいさー!
と向こう岸から息子に向かって
大漁旗を振っているような気持ちになったのでした。


・・まあ、近々あるテストの結果次第では
大漁旗をしまい、ばしゃばしゃと向こう岸まで泳ぎきり、
もっとちゃんとしなさいよーー!
でないと後で苦労するよ!お母さんはそうだった!!!
と言い出すかもしれないけど
なるべく大漁旗はしまわず振っていたい









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奥山知佳さん https://www.okuyamachika.com/gallery



近所の画廊へ。

散歩中にポスターを見つけ、
きっと好きだ!とお邪魔しましたが
やっぱり好きでした。

絵は、色はやっぱりいいなあ。

まだ他に来場者がいなかったので
絵を全身で感じながらゆっくりゆっくり
見てきました。贅沢。

好きだと思うものに触れていると
日々のざわざわとした波が落ち着きます。
と同時に
いかに自分がざわざわに身をおいているかにも気がつきます。
しかも、わざわざ!

揺らぎさざめくことがあるのも
それも「日々」だけれど
案外に平和は自分の心持ちでいつでも手にとれるもの。
それならばそれを選びたいし
好きなものに素直に委ねて生きたい。


嬉しいことに作者の方もいらして
いろいろお話も出来ました。

こういうことを感じました、と
ひとり熱く感想を語るけれど
いかんせん話すのがヘタなもので
感想もたどたどしく、
ああ!もっとスマートに伝えたい!
と思うけど、しかたない。
でも、さすがは芸術家、
私の拙さから言葉をすくい取って下さって嬉しかった
(年はだいぶ年下の方なのに・・)

そのうち、数年音沙汰のなかった友人が画廊にふらりと現れ
再会に喜び(ちょうど前日くらいに気にしてたから)
画廊のオーナーさんも現れ、
お茶を飲みながら四方山話をしていると
オーナーさんが
「人生はいくつになってもいろんなことが起こるよ!面白いよ!」
とさらりとおっしゃって
この、母ぐらいの年齢の方の言葉に
ぐぐっと元気になった。

最近、もう「余生」ぐらいの気持ちでいたけれど
そうか、おもしろいことはまだまだ続くのだな
うれしいな
私も何年かたった時に明るくそう言いたい


先日には髪も切りサッパリとし、
今日には絵と出会いに心躍り
身体のなかに風が通るのを感じます。

この前海へ行って
砂浜を裸足で歩いたり
足首まで海に入って 波にさあっとさらわれる感じが気持ちよかったこと。
この感じを覚えていよう、と思ったこと。

自分のなかに風が通る感覚を
こころと身体、細胞にストックして
そのときどきに思い出したり、眺めたり。
どんどん風通しよくなりますように・・・